2022年はどんな年?①

2022年の春節を迎えたので、また恒例の九星気学風水による本年についての占いをまとめてみました。

2年におよぶコロナウイルスの影響がまだまだ収まらない中、不安な日々が続いていることと思います。この占いを参考に少しでも前向きに暮らせるよう願っています。また、「在宅時間」が長くなっている今こそ、運気が上がるように、風水を基に住環境の整理断捨離に挑戦してみるのもいいかと思います。

先ずは、すべて宿命として定められているとする「命術」である「九星気学」から、2022年がどんな年になるか見ていきましょう。
下記は、2022年の年盤です(年盤は上が南になっています)

今年の年盤は、「五黄土星」が中宮に配されることにより、「五黄殺」「暗剣殺」はありません。とはいえ、ほとんどが凶神です。
正確には、1年間変動しない「年盤」以外に「月盤」「日盤」「時盤」があります。これらを使って、いかに最善の時と方位を見つけるかが「九星気学のキモ」です。

そこで主な「凶神」「吉神」について簡単にご説明します。
年の凶方位には、「方殺(ほうさつ)」と「神殺(しんさつ)」の2つがあります。
6大方殺
①本命殺(ほんめいさつ・ほんみょうさつ)
その人の本命星(ほんめいせい)が位置する方位のことです。
この方位に向かって、普請(建築や修理、土木建築)・造作・修理・動土(土砂採り、土砂撒きなど)・樹木の伐木や植え替え・婚姻・旅行・移転すると、必ず何らかの災厄を蒙るといいます。また、この方位を犯すと健康を害するともいいます。
②本命的殺(ほんめいてきさつ)
年・月・日のいずれでも、本命星が位置する方位と正反対側の方位のことです。
この方位を犯すと、本命殺と同様の災厄を蒙るといいます。
しかし、この方位に相生の星があると災厄は比較的軽くなります。逆に相剋の星があると倍増するそうです。

本命殺・的殺ともにその人の健康に影響を持つとして、この方位で病院や医師を探すのは慎重を期するべき、とする暦もあります。
本命星が「方位吉凶図」の中宮(真ん中)に入った場合、的殺はなくなりますが「八方塞がり」となって万事慎む必要が生じます。
③五黄殺(ごおうさつ)
その年の八角形の「方位吉凶図」において、五黄土星が位置している方位のこと。本来、五黄土星は中宮(八角形の真ん中)に位置して広大な大地の徳を備えているのですが、9年に1度、真ん中から外に出ます。その出た方角が凶方となります。

五黄殺はいかなる吉神の力も撃破してしまうくらい強烈で、吉神がいる方位でも吉になりません。
そのため、この方位に向かって何かをするのはすべて凶です。とくに、土を動かすこと・引っ越しは大凶とされます。
もし誤ってこれを犯してしまうと、重くすると主人の生命にかかわり、軽く済んでも家人が害を蒙るのでできるだけ回避することが必要といいます。
④暗剣殺(あんけんさつ)
五黄殺の正反対側に当たる方位で、暗闇の夜に不意に背後から斬りつけられるくらいに大凶の方位とされます。
五黄殺と同じく、いかなる吉神の力も撃破してしまうくらい強烈で、吉神がいても吉方位にはなりません。

もしもこの暗剣殺を犯すとさまざまな災厄が降って湧いて襲ってくるといわれ、とくに家の中で深刻な問題をもたらすとされます。
⑤歳破(さいは)
その年の十二支と反対側の方位のことです。いかなる吉神の力も撃破してしまい、乗船・転居・旅行・動土・普請・結婚などを忌むのも歳破神と同じです。

もしもこれを犯すと、損害・紛争・破綻の害を蒙るといいます。
⑥月破(げっぱ)
その月の十二支と反対側の方位のことです。歳破と同じで、いかなる吉神の力も撃破してしまうため乗船・転居・旅行・動土・普請・結婚などを忌み、もしもこれを犯すと、損害・紛争・破綻の害を蒙ります。

今年は、「五黄土星」が中宮(年盤の中央)に座しているため、五黄殺・暗剣殺の方殺はありません。

凶方位となる神殺
神殺とは八将神・金神・その他の凶神が位置する方角のことです。
金神(こんじん)
金神は金星(太白星)の精で、歳徳神の正反対に位置します。
戦争や大火・干ばつ・疫病を司る凶神です。
金神のいる方位は金の気が満ちて、物心すべてが冷酷になります。昔は鬼門以上に忌み嫌われました。

この方位に向かって、動土・建築・移転・結婚・墓を作ることなどが厳しく忌まれました。
もしもこれを犯すと、「金神七殺(こんじんしちさつ)」といって家族7人が殺されるとされました。
家族に7人いないと、隣の家にまで災禍が及ぶとされて恐れられました。

巡金神(めぐりこんじん)・大金神(だいこんじん)・姫金神(ひめこんじん)
大金神はその年によって方位が一定していて、殺伐を司る大凶神です。
すべてのことに凶で、とくにこの方位に向かっての普請・修繕・動土・移転は忌まれます。

姫金神はつねに大金神の正反対の方位に位置し、大金神ほどの凶神ではありませんが同じ性質を持ちます。
病難、盗難などに注意が必要とされます。
八将神(はっしょうじん)
八将神は、それぞれ「方位吉凶図」の8つの方位に位置し、その方向の吉凶を司ります。
時期と行動内容によっては、吉神にも凶神にもなる厄介な存在です

ⅰ.太歳神(たいさいじん)
太歳神は木星(歳星、おおどし)の精とされ、四季の万物の成育を司る吉神。代表的な3つの吉神のうちの一つでもあります。
その年の十二支の方位と同じ方位にいて、1年間、その方位を吉方とします。

しかし、木の精なので、太歳神が座する方向へ向かって樹木を伐採したり、草木を刈り取ると凶神に変化します。
また、訴訟事や談判、取り壊しなど破壊的な行為も大凶です。反対に、結婚や家を建てること、開店や取引の始め・雇用・祝い事など建設的な行為は吉で、植え付けなどは大吉です。

ⅱ.大将軍(だいしょうぐん)
大将軍は金星(太白星)の精で、殺戮を司るといわれ、八将神の中でもっとも恐れられています。
大将軍は一つの方位に3年とどまって動かないため、「三年ふさがり」といわれます。
自宅から見て大将軍が座する方位に向かって建築・移転・土を動かす・結婚・出産・仏事などをすると、大けがや大病を患い3年のうちに死ぬなどとされます。とくに旅行は大凶です。

ⅲ.大陰神(だいおんじん)
大陰神は土星(鎮星)の精で、八将神の中の唯一の女神です。太歳神の妃なので、太歳神の後を3年遅れて移動します。
陰事を司る凶神です。大陰神が座する方位で学問や芸術に関することを行なうのは大吉です。
しかし、縁談や出産など女性に関すること一切がです。

ⅳ.歳刑神(さいぎょうしん)
歳刑神は水星(辰星)の精です。土地を守護する神であり、刑罰・殺伐を司る凶神でもあります。
歳刑神のいる方位に向かって種まき・伐採・植え替え・動土は凶とされるため、農家にはとくに注意されていました。
反対に、破壊的な行為・武芸習得、刀剣や刃物の購入はです。ただし、人の道や天の道に外れていないことが大前提です。

ⅴ.歳破神(さいはしん)
歳破神は大陰神と同じく土星の精です。つねに太歳神の反対側にいて衝き破られることから、歳破神との名が付きました。
死亡と盗賊を司る凶神です。歳破神は太歳神に剋され続けるため、歳破神の座する方位は凶とされます。
歳破神のいる方位へ向かっての普請・造作・動土・引っ越し・結婚・旅行・家畜を購入することは凶とされています。

ⅵ.歳殺神(さいせつしん)
歳殺神は金星(太白星)の精です。殺気を司り、万物を滅する凶神です。
歳殺神のいる方位に向かっての結婚・出産・養子縁組・移動・建築・旅行・金策・習い事始めは凶とされます。
とくにこの方位に向かっての嫁取りと出産は大凶です。もしもこれを犯すと、子孫と家畜が傷つけられるといわれます。
しかし、仏事は吉とされます。

ⅶ.黄幡神(おうばんしん)
黄幡神は羅睺星(らこうせい)の精で、太歳神の墓といいます。羅睺星は想像上の天体で、光を覆って月食や日食を起こす星とされます。土を司る凶神で、仏教での本地は摩利支天王ともいいます。
黄幡神のいる方位へ向かっての建築・移転・井戸掘りなど土地や土に関わる事柄・金銭の授受などは凶とされます。
しかし、武芸始め(弓始め)としてこの方位へ向かって弓を射るなど、武芸に関することは大吉とされます。

ⅷ.豹尾神(ひょうびしん)
豹尾神は、想像上の天体の計都星(けいとせい)の精です。
不浄を嫌うとされ、豹尾神の居座る方位で排泄をしたり、ペットや家畜を購入すると「子孫六畜(しそんりくちく)」といって家族6人すべてが傷つけられるとされます。家族が6人いなければ、ペット・家畜、近親者にも及びます。

そのほかの凶方位・凶神
六大凶殺よりは格が下がるため、凶意も少し軽くなります。
鬼門(きもん)
東北の方角(艮(うしとら))のことで、方位神のように移動しません。
鬼が出入りする不吉な方角として、すべてのことにおいて忌み嫌われています。

江戸時代の暦には、鬼門の方向へ向けての引っ越しや造作は忌むべきと書かれていました。
そこで、家の東北の方向に鬼門除けといわれる神仏を祀ったり、樹木を植えたりして、鬼が家の中へ出入りしないようにしました。
鬼門と反対側、南西の方角(坤(ひつじさる))を裏鬼門(うらきもんといいます。鬼門同様に忌み嫌われますが、鬼門ほど強烈ではないそうです。

都天殺(とてんさつ)
五黄殺に次ぐ凶方位とされます。この方位に向かって、何事においても注意が必要といいます。

白虎(びゃっこ)
神殺の姫金神と同格の凶方です。殺伐の気が盛んで、この方位に向かっての動土・普請を忌むべきといいます。
また白虎は血の神で、出産を司ります。

病符(びょうふ
前年の太歳神の後に位置する凶神です。太歳神の影響が翌年まで残るため、災いが生じるといいます。
この方位に向かって新規に事を始めると、病気や災害を蒙るとされます。

劫殺(ごうさつ)・災殺(さいさつ)
ともに歳破に次ぐ凶方で、この方位に向かっての普請造作・修理・動土は凶とされます。
もしもこれを犯すと強盗や殺傷の災いがあるといいます。

蚕室(さんしつ)
八将神のうちの大将軍の后といわれる凶神で、大将軍と似ています。
この方位に向かっての動土や桑の葉の収穫を忌むべきとされます。

小児殺(しょうにさつ
小児(学童前まで、10歳未満、数え12歳以下、など諸説あります)にのみ適用される、月の凶方位です
これを犯すと、家族のなかの小児に災いが降りかかるといいます。
小児殺が「方位吉凶図」の中宮にあるときは、修理・造作・改築などに注意が必要とされます。

吉神と吉方位
①歳徳神(としとくじん)
暦を開くと、たいてい八角形の「方位吉凶図」の近くに描かれている女神さまです。
正月に門松を立てたりして家の中に迎えるのは、この神さまです。

「方位吉凶図」に「恵方」や「あき方」「明きの方」と書かれているのは歳徳神がいる吉方で、この方向の神社仏閣へ初詣(恵方参り)をすれば、その1年は安泰で家業繁盛するとされます。
何事も、この方向へ向かって行なえば成就するといいます。恵方巻を丸かぶりするために向かう方角も、この方向です。
九星の自分の本命星と歳徳神のいる方位が重なると、その年は大吉とされます。

②恵方(えほう)
恵方とは「あきの方」ともいわれ、その年に歳徳神が所在する方位のことです。
この方位はすべてのことに大吉です。さらに、その人の九星の本命星と同一になると、いっそう吉になるといわれます。
しかし、金神や歳破神などの凶神と同じ位置になると、凶方位に変わります。

③太歳神(たいさいじん)
(「八将神」のところで説明しています。)

④歳禄神(さいろくしん)
1年間の吉福をつかさどる吉神です。その年の十干に従い、十二支に位置します。
この方向に向かって普請・動土・旅行・結婚・開店・商取引・相談事などを行なうとすべて成就し、大成功を収めるといいます。

⑤歳枝徳(さいしとく)
吉方位の一つ。災いを救い、弱きを助ける吉神といい、万事に吉とされます。

⑥歳徳合(としとくごう)
吉方位の一つ。歳徳神と並ぶ吉神で、万事に吉で忌むことがないといわれます。
歳徳神の陽(剛)に対して歳徳合は陰(柔)で、私的なことや内輪のことにとくに吉です。

⑦天徳(てんとく)
吉方位の一つ。この方向に向かって物事を起こせば福を招き、運を開く吉方です。
万物の育成に徳があり、すべてにおいて大吉です。
六大凶殺以外の凶神なら、重なっても打ち消して吉とします。

⑧天徳合(てんとくごう)
天徳よりも格が一枚下の吉方位です。月徳合と性質が同じです。
多くの凶殺を解消し、この方向に向かって事を起こすと、幸福が得られるといいます。

⑨月徳(げっとく)
大吉の方位。その月の福を司り、凶殺を制し福をもたらします。

⑩月徳合(げっとくごう)
吉方位の一つ。百事に用いて吉とされ、多くの福が集まる吉方位で、多くの悪が解消される方位といわれます。

⑪天道(てんどう)
吉方位の一つ。天地自然の理に則し、結婚・移転・旅行などすべてに大吉とされます。
天徳・月徳と同じ方位にあると、さらに吉が増すといわれます。

⑫生気(せいき)
吉方位の一つ。万物の生成化育の恩恵を得ることができ、この方位に向かって座ったり寝起きすると、病難を避けられるといいます。また、医薬を求めるのも吉です。

≪参照≫
ホームページ 『歳事暦』  詳しくお知りになりたい方はご覧ください

2022年の社会情勢占断

日本国についての予断

国際情勢において、外国からの圧力や摩擦などで起こる火種が、大きな炎となる可能性あり。情勢を分析し冷静にクールダウンする期間を設けながら、正論と正義に基づいて国際世論に訴えることにより事なきを得そうです。
また、周辺国からの火の粉を被ってしまうことがあっても、国際社会と連携して冷静に対処を心がければ大事には至らず。

国内政治においては、説得力あるメッセージや政策を打ち出せるかが焦点となります。国民に届く言葉や発信力をもつ存在が国内政治を牽引します。但し、情報の真偽を見極める必要あり。一方的な発信やフェイクニュースには注意が必要です。

日本の経済情勢の予断

外交や国際情勢の煽りを受けて低迷基調。株価は乱高下する。但し、正しい経済情報を的確に入手することにより、低調の中にも明るい兆しあり。特に海外からの情報と船に関する情報に吉あり。金融資産についても利益を伸ばすことより失わない意識の方が重要。

日本の災害についての予断

大きな地震の心配はない。但し、中小規模の地震の可能性はありますので、災害対策は個人レベルでも怠らぬこと。火災については、個人レベルだけでなく、公共施設での大規模火災に注意が必要です。

また、相変わらず特殊詐欺事件は増加傾向です。宗教的・スピリチュアル的な詐欺も増えますので、自省する・熟考するといった習慣を身につけましょう。

≪参考≫
書籍 『令和四年観象宝運暦』  高島観象暦
書籍 『令和四年神宮館運勢暦』 東京神宮館


長くなってしまったので、次回の記事にて「九星気学」における本命星別の運勢と「風水」における本命星別の運勢を見ていきましょう。

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2022年 新年ご挨拶