『ゴミ屋敷』傾向と対策②

前回からの続きです。

『ゴミ屋敷』にならないために、具体的にどうすればよいのかをみていきましょう

⑷『ゴミ屋敷』にならないために
具体的な対策として
①こまめにゴミを捨てる習慣を身につけましょう
そのためには、ゴミ箱を用意することは絶対に必要です。そして、ゴミ箱もできれば「燃えるゴミ用」「ペットボトル・缶・ビン用」「プラスチック用」の3種類は用意しましょう。
②分別を難しく考えない
ゴミの分別に関し、「燃えるゴミ」(可燃ごみ)「燃えないゴミ」(不燃ごみ)「資源ゴミ」(古紙・布・アルミなど)「プラスチックごみ」「ペット・瓶・缶」などと、自治体により呼び方や種類も様々です。そのためか、ゴミの分別作業がめんどくさいと考えている30代~50代の方も少なくないようです。でも、そんなに難しく考えないでください。「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」の区分は厳密に考えなくて大丈夫です。「紙や布」の資源ゴミでも「燃えるゴミとして捨てても構いません。ただ、「プラスチックごみ」だけに気を付ければ十分です。(焼却時に有害ガスが出るため特殊な高温焼却炉で処理しています) 「プラスチックごみ」は、プラスチックでできたものが対象となるわけではありません。基本的には包装・梱包・緩衝材に使われているビニールや発泡スチロールの類です。食材(漬物・乾物・味噌など)が入った袋類はプラごみになります。中を洗って「プラスチックごみ」として捨てましょう。プラスチック製のハンガーやカセットテープ、CDケースなどは「プラスチックごみ」でなく「燃えないゴミ」あるいは「燃えるゴミ」として捨てましょう。誤った認識の方が多いようなので、ご注意ください。

厳密には、左のマークがついているものを対象に「プラスチックごみ」として捨てて下さい。
台所洗剤やシャンプーボトルなど、一見ペットボトルかと思われるモノでも実は「プラスチックごみ」となるものが多いので注意してください。逆にカップ麺の容器は、プラスチックごみでなく「紙」製のものが増えています。

③粗大ごみ収集をうまく活用する
各自治体には、高齢者を対象にした「ごみ出し支援」サービスがあります。自ら集積場まで持ち出すことができない一人暮らしの高齢者を対象に、敷地内や玄関先から直接家庭ごみを収集したり、粗大ごみを搬出・収集してくれるサービスがあります。
但し条件として
・「身体障害者手帳」あるいは「愛の手帳」または「精神障害者保健福祉手帳」の交付を受けている
介護保険の要介護(要支援)認定を受けている
・ゴミを持ち出すことができない65歳以上の方
などがあります。(内容や対象条件は、自治体によって異なりますので行政のホームページでご確認ください)
但し、「ごみ出し支援」を利用して、通常の粗大ごみと同様に処理手数料はかかります(粗大ごみシールを購入する必要がある)
生活保護を受けている方、児童扶養手当を受給されている方、老齢福祉年金を受給されている方は、粗大ごみ処理手数料の減額や免除を受けることができます。当てはまる方は、この制度の利用も考えてみてください。

④粗大ごみ収集を使わない方法
粗大ごみ処理手数料を払いたくない方搬出日を指定されるのがめんどくさい方は、「粗大ごみ」とならないようにして捨てる方法があります。「粗大ごみ」の条件として「1辺の長さが30㎝をおえるもの」というのがあります。そこで、小さく粉砕したり、切断すれば「燃えるゴミ」あるいは「燃えないごみ」として捨てることが可能です。例えば、組み立て家具などはのこぎりで小さくバラしたり、カーペットなどははさみで切断すれば「燃えるゴミ」として捨てることが可能です。収納用のプラケースなどは、蹴って割ったりして小さく粉砕すれば「燃えないごみ」として捨てることができます。
また、小型家電の回収やリサイクルを行っている自治体もあります。具体的には、電話機、パソコン、携帯電話、デジカメ、アイロンなどを区役所やショッピングモールなどに回収ボックスを設置している自治体があります。料金はかかりませんので、引越しなどで出た不用品の処分方法として活用してみてください。
問題は、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンのいわゆるリサイクル家電です。これらは、粗大ごみとしても捨てることはできません。原則は、郵便局で「家電リサイクル券」(メーカーや型番により料金が異なります)を購入の上、近所の電気屋さんに処分を依頼します。(運搬代がかかることもあります)。しかし、買い替えの予定があるなら、新品の下取りとして引き取ってもらう方法もあります。また、製造から5年以内であればリサイクルショップに買い取ってもらう方法もあります。

⑸まとめ(対策として)
私もサラリーマン時代はあり、たまに商談やミーテイングが突然キャンセルになりポッカリ時間が空くことがありました。そんな時は、今までの自分の仕事を振り返り、簡単なマクロを組んで効率化したり、引継ぎ用のマニュアルを作ったりしていました。そして、「仕事とは自分にとって何か」を考えると同時に、仕事によるストレスを溜めないために、余暇をどう過ごすべきかを帰りの電車の中で考えたりしていました。
「仕事が忙しい」とおっしゃる方も、何もやることがない余暇の時間があると思います。そこで、携帯ゲームに興じるのではなく、余暇の時間をどう過ごすべきか、どのような環境で余暇を過ごすかを考えてみてください。人生における睡眠時間を含む余暇の時間は、仕事に従事している時間よりはるかに長いからです。
ちゃんとした睡眠をとるためには、どのような部屋にすべきか、部屋で快適に過ごすためにはここに棚が欲しいとか、思いがめぐるはずです。

高齢者の方であれば、まず今お住まいのところを終の棲家と考えるのか否か。そして酷なことかもしれませんが、人生の残された時間を考慮して「これらのモノを使いきれる時間があるのか」「これが本当に必要となるときはやってくるのか」「残された時間を有意義に暮らすために本当に必要な物は何か」を考えみてはいかがでしょうか。
私もよく考えるのですが、自分の最後の時は物よりも人(家族や友人)に囲まれて死にたいものです。そして、自分が亡くなった後に残された全ての物を他人が見てどう思うかを想像してください。私たちは「遺品整理」の依頼も多く受注しています。「遺品整理」作業を通じて、残された物から生前故人がどんな人であったかおおよその想像は付きます。無理に「生前整理」や「断捨離」をする必要はありませんが、残された時間の中で生活に本当に必要な物だけにしましょう。同じ趣味を持つ友人・知人に譲ったり、母校に寄付したりすることも考えてみてはいかがでしょうか。人生の最後に「ちょっと他人に喜んでもらうことする」、そんな有終の美について取り組んでみるものいいかと思います。


30代~50代の方の『ゴミ屋敷』の見積もりに伺うと、家の中から、腕をボリボリとかきむしりながら依頼者が出てきます。そう、ダニに刺されて腕や足にかきむしった後があるのです。「よく、こんな劣悪な環境で寝起きできるな」とつくづく思います。
職場にしてもそうですが、自分が居心地が悪ければ、仲間とコミュニケーションを取ったり、オフィス器具の充足をはかったりして改善しようとするのが普通だと思います。仕事が忙しいとしても、自分の住環境ならなおさら良くしようと努力はしないのかと疑問に思います。
仕事で大きなプロジェクトを完遂すると、「達成感」とともに「自信」にもつながります。自分の部屋も先ずは思い切って、ご自身で整理・片付けをしてみてはいかかでしょうか?そして「奇麗になった部屋」もまた、「達成感」とやればできるという「自信」を与えてくれるはずです。
「どうすればいいのか」「何からてをつけていいのか」困った時は、お気軽に弊社にご相談ください。