「遺品整理業者」の選び方

2019年の年の瀬も迫ってきて、何かと忙しい毎日かと思います。
掃除・片付けの為に「遺品整理業者」や「清掃業者」の利用をお考えの方もいらっしゃることでしょう。

そこで、弊社が推奨する「業者の選び方」をお伝えします。

私たちが最も危惧していることは、、この業界において確固たる料金体系が存在しないことです
ハウスクリーニング業においては、それなりに料金体系が確立されているようですが、「遺品整理」「ゴミ屋敷清掃」といった作業の料金は、各社まちまちのようです。

依頼者の職業(医者や会社役員など)、あるいは「遺品整理」の場合相続対象となるその不動産から判断して吹っ掛ける業者もいますので注意してください。(見積もり時に、職業は伝えないこと、また作業対象となる不動産は、聞かれたら‟賃貸物件“とか‟借地”であると伝えておくことが無難です

そこで、以下の点に注意して業者を選定されることをお勧めします。

1⃣ 必ず見積もりを取り、できれば2~3社による相見積もりを行いましょう
聞くところによると、見積もりを依頼したはずが、来た早々に作業を始めて料金を請求するというような不届きな業者が居るそうです。必ず「見積もり」を依頼したのであってこの後2~3社の「相見積もり」があることを業者の方にしっかり伝えましょう。

2⃣ 見積もりは書面で入手!その内容も重要!
「合計で○○万円です」と口頭で伝え聞くだけでなく、見積もりは必ず書面でもらいましょう。そして、追加料金が発生する可能性があるか否かをしっかり確認しましょう。後々‟言った、言わない”の問題を避けるためにもどういう場合に追加料金が発生するかについても書面に残しておきましょう。

また、「○○作業一式○○万円」といった見積書ではなく、‟どうゆう種類のものをどのくらいの量を処分するのでらいくら掛かり、作業スタッフが何名でいくらです“とその明細がわかる見積もりを出せる業者を選んでください。ご依頼者の依頼内容である、「何を残し、何を処分するのか」また「希望時間内に作業を終えられるか」を正確に業者側が理解しているかの確認にもなります。例えば、いわゆる「”家庭ごみ”の処分は依頼者ご自身で行うから○○万円値引きしてくれ」などと、値引き交渉もできます。

また、スタッフ料金に関してあまりに安い場合は外国人を使っていることが考えられます。外国人を使うことは悪いことではありませんが、私たちの経験上、彼らは”お宝探し”をしがちです。つまり、すべて要らないものしかないのであればいいですが、本来依頼者に返すべき”遺品”や”貴重品”などはすべて持ち去られてしまう可能性が高いので注意が必要です。

3⃣ その後発生するであろう問題にも気軽に相談にのってくれる業者を選びましょう
単に不用品の処分や片付け作業を依頼するだけでなく、その後に起こるであろう問題にも見積担当者に気軽に聞いてみましょう。経験豊富な業者なら何かしら適切なアドバイスをしてくれるはずです

例えば、相続により今後不動産の売却や貸し出しを考えている場合は、
・不動産屋さんの紹介から、不動産価値を高めるためにどこをどうリフォームしたらよいか
・まだ使える奇麗なエアコンは撤去せずに設置したままの方が良いとか、1Rや2K等の物件なら冷蔵庫やおしゃれな家具付きで賃貸に出すほうが有利な場合もあります。

不動産の解体を考えている場合は、
・木製品(家具など)は建築廃材として解体処分でき、鉄製品(小屋から金属製ラックや机、鍋やフライパンなど)はスクラップとして換金できるので、解体業者が撤去してくれる場合もあります。
解体料金は、通常坪単価なのでそれにより解体料金が上がることはありません。遺品整理業者の方で「解体業者」と交渉してくれるように頼んでみましょう。

遺品の捜索や遺品の供養また故人のお墓の問題がある場合は、
・不動産そのもののお祓い・供養から、故人にゆかりの深い遺品を供養してもらいたい、または、お墓がないなどの場合に、お寺さんやお坊さんを依頼できないか尋ねてみる。
「遺品の捜索」に関しては、基本サービスとして無料で行ってもらえます。追加料金を取るような業者は断りましょう。また、業務上「遺品整理業者」は提携しているお寺・神社等があり、そこの正規の”供養”や”お墓”の料金表を持っているものです。そこで、紹介を受けたお寺や神社の側が「遺品整理業者」に‟紹介料”を払うのが通常であり、依頼者に‟紹介料”を追加請求するような「遺品整理業者」は敬遠しましょう。

賃貸物件からの退去の場合は、
・原状回復や敷金返還問題で大家さんや不動産業者ともめているなどあれば、相談してみましょう。
原状回復に関して、不動産業者が指定する業者により割高なリフォーム費用を請求されることもありますので、他のリフォーム業者を紹介してくれたり、最終的に弁護士などの手配もしてもらえる場合があります。

骨董品や美術品があり、買取りを希望される場合は、
・大量にある場合は、事前に見積担当者に伝え、専門の鑑定士も一緒に同行してくれるように依頼してみましょう。
不可能な場合でも、見積もり時に見積担当者に見せて、写真を撮ってもらいそれをもとに調べてくれる程度の対応はしてくれるはずです。

4⃣ 「比較サイト」「紹介サイト」からの依頼は割高になる!

これについては、皆さん既にご承知のことと思います。「比較サイト」の場合はそこに掲載されている企業はすべてグループ企業です。そして、経営母体であるサイト運営企業に、紹介料を上納する仕組みになっています。「紹介サイト」も同様で、‟紹介料”の相場は、契約金額の20%~50%と非常に高いものです。ネットで「遺品整理業者」を探す場合は、「紹介サイト」を利用しても構いませんが、そこに紹介されている企業の独自のホームページを通じて依頼するようにしたほうが料金的にはお得になります

また、業者とトラブルになった際に「比較サイト」や「紹介サイト」の運営会社は、一切責任を負うことはありませんので、ご注意ください。

そして、相見積もりをするには、できればその企業の「代表者」や「親会社・関連会社」を「会社概要ページ」で確認しておきましょう。中にはいくつもの「関連会社」を持っている会社もあるので、結果的に同じグループ企業に相見積もりを依頼していて比較の意味がなくなってしますことがあるので注意が必要です。


優良企業であればあるほど、依頼主の抱える多くの問題をできるだけ親身になって解決しようと企業活動に取り組んできたはずです。ですから当然「遺品整理」「生前整理」などから派生するトラブルやお悩みに遭遇し、解決するノウハウを持っています

私たちオービットの、多くのお客様のお悩みを解決するべく試行錯誤しながら今日までやって来ました。まだまだ、至らないことも多くご依頼者様が100%満足・ご納得頂いている仕事を成し遂げているとは思っていません。

私たち「遺品整理業者」は単なる不用品回収業者とは違います。ご依頼者様に寄り添い、親身になって抱えている問題を解決するために手を差し伸べ・アドバイスしてくれる業者を選んでください。