頑固な「尿石」取りに挑戦!
今回は、中々取れないトイレの尿石取りに挑戦してみました。
と言っても、弊社のハウスクリーニングサービスでやっている業務なのですが、もっとご家庭で簡単にできないものかと思い色々と試してみました。
最近ホームセンターや東急ハ〇ズなどで様々お掃除グッズや洗剤が売っているようなので片っ端から買い漁ってきました。
家のトイレの状況です。黄ばみと尿石がはっきりと付いています。方法として
①家庭用トイレ洗剤で擦り洗い
②強力な溶剤で溶かす
③削り取る
以上の順で、行っていきます。
①家庭用トイレ洗剤で擦り洗い
皆さんもご存知の、「トイレハイター」と「トイレルック」です。前者はアルカリ性で後者は酸性です。ここで、絶対に両者を一緒に使わないでくださいね。混ぜると毒性のガスを発生し非常に危険です。尿石や黄ばみはアルカリ性ですので今回は、酸性の「トイレルック」を使って、便器ブラシでこすってみます。(サンポールも酸性の洗剤ですので代用可能です)
アルカリ性の洗剤は、黒カビの除去に適しています。便器の底に黒く生えたカビに使ってみてください。
黄ばみは落ちましたが、残念ながら尿石はほとんど落ちませんでした。
トイレットペーパーでパックして、2時間放置した後再度こすってみましたが、だめでした。
②強力な溶剤で溶かす
そこで、より酸性の強い溶剤で溶かしながら(中和させます)擦り洗いしてみます。業務用の「デオライト-L」は、塩酸8.5%と強力です。しかしながら、これまた効果なし。
次に「トイレキバミ取り」を使ってみました。塩酸9.4%とより強力です。
これまた、効果なし。2つともトイレの水で流れてしまうため、効果が薄れていると考えられるので、トイレットペーパーに浸してパックしてみました。
こんな感じです。2時間放置した結果は・・・・・残念あまり効果は見られませんでした。
最後は同じく業務用「尿石取りジェル」です。これは塩酸9.9%とさらに酸性が強力です。
水で流れないように便器内の水を少し抜いて、尿石の筋に沿って塗布していきます。ジェル状なので、尿石の上にしっかり付着してくれます。
2時間放置した結果は、だいぶ尿石が落ちました。
しかし、まだうっすらと残っています。
③削り取る
最終手段として、研磨材で削り落とすことにします。これは、便器にも傷がつき、その傷により尿石がたまりやすくなるのであまり使いたくない方法です。サンドペーパーなどでも代用できますが、できるだけ目の細かいものを使ってください。
「ダイヤモンドスティック」と「azumagic 便器の尿石取り」と2種類使ってみましたが、後者のほうが楽によく落ちました。
前者が100均なのに対して、後者が500円ほどだったのでその違いですかね。
擦り跡を手で触ってみても、ザラザラした感じはなかったので、深い傷はついていないようです。
と言うことで、最後は削って落とす方法が一番有効であることがわかりました。
弊社のサービスでも最後は削り落としますが、これはとても楽でした。使ってみたいと思います。
せっかく便器をキレイにした後は、最後は便器のコーティングをすることをお勧めします。コーティングしておくと尿石や黒カビが付きにくくなり、マメに便器掃除をしなくていいので楽です。
コーティングには、シリコン・フッ素樹脂・ガラスコーティングと大まかに3種類ありますが、長期間効果を持続させようとすると弊社のような専門業者の施工になりお金もかかるので得策ではありません。(施工業者は3年持ちますと言ったりしますが、使用頻度などにより正直保証はできません)
今では、Amazonなどで「便器のコーティング剤」でいくつか出てきますので、ご自分でやってみてはいかがですか?
便器の水を抜き、ドライヤーで乾かし、溶剤を塗った後に再度数時間乾くのを待たなければならず、手間と時間はかかります。また、フッ素系は長持ちしますが、塗布の際に塗りムラができやすいです。
業者に依頼したり、自分でやるのがめんどくさい方には「モコモコ泡スプレー」という商品を使って、1日1回シュッとスプレーという手もあります。
私たちも仕事の経験上、黒ずみ(黒カビ)は比較的簡単に落とせるのですが、ハードにこびり付いた尿石は取り除くのが大変です。特に賃貸アパートにお住みの方は、転居時のことを考えてマメに便器のお掃除をしておきましょう。
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