特 殊 清 掃 作 業

 

特殊清掃において、必要な資格があるわけでもなく、作業内容が決まっている訳ではありません。業者によって作業手順は様々だと思いますが、弊社における一般的な作業手順をご説明いたします。

1⃣  除  菌  作  業

ご自宅で感染症によりお亡くなりになった場合や死亡後長時間経過してご遺体が腐乱している場合などは、遺品整理や片付け作業における2次感染のリスクがあります。そのため先ずは、薬剤(弊社では次亜塩素酸ナトリウムを使います)の散布による除菌作業を行います。

2⃣  害  虫  駆  除

死後長期間経過していると、ご遺体や食べ物が放置されていた箇所に害虫が発生している場合があります。発生量や種類により薬剤による駆除を行います。

3⃣  遺品の捜索・不用品の処分

お見積りの段階で、お客様より必要な遺品や貴重品については、弊社のスタッフが除菌作業中や不用品の搬出作業中に捜索してお渡しします。しかし、どこに何があるかわからないというケースがほとんどですので、引き出しやタンスの中の物を屋外に運び出してご依頼者様に確認して頂きます。ご依頼者様が室内に入っての遺品確認作業は、強烈な死臭や害虫により不可能かと思われます(私たちでも最初のうちは慣れるのに時間がかかりました)
不用品に関しては、薬剤を散布してそのままトラックに積み込み搬送します。

4⃣  汚染の原因箇所の除菌・消臭作業

室内が空になったところで、『オゾン発生器』を使って室内全体の除菌・消臭作業を行います。部屋の広さによりますが、1ルームで30分ほど室内でオゾン発生器を作動させます稼働させます(この間、室内には人は入れません)。臭気測定機器使って、作業前と後で臭いの消臭程度を総体的に調べ、お客様に状況をご報告いたします。
腐乱したご遺体の痕には、体液が付着し悪臭の原因となって残ります。その場合、再び部屋中に悪臭が充満して今います。したがって、その部分を集中的に薬剤による清掃を行います。壁紙やフローリングに体液が浸み込んでしまっている場合は、完全に悪臭を除去することはできません。

5⃣  フローリングや壁紙のリフォーム

壁紙やフローリングに体液が浸み込んでしまっている場合に完全に悪臭を除去するためには、その部分を完全に削る・剥がすなどの作業を行いその後修復する作業が必要になります(一種のリフォーム作業になります)。これについては、弊社では行えませんので提携業者がおこないます。もちろんお客様の方で独自にリフォーム業者を手配されても結構です。


このように、特殊清掃はいくつもの作業を経て行われます。従って、作業完了まで部屋の広さに応じて、2日~5日程度必要となります。料金も『遺品整理作業』より割高になりますので、お客様に対して丁寧にご説明しますので、どの範囲・どの程度まで行うかによる「お見積書」を提示しております。お気軽にご相談ください。

除 菌・消 臭 作 業

 

実は、高濃度のオゾンは人体に有害です(咳がでたり目が痛くなります)。そのため弊社で使っている『オゾン発生器』稼働中は、その室内に入ることはできません。しかし、塩素系の除菌剤よりもインフルエンザやノロウイルスに対して効果が高く、また、残留しないので稼働後に室内にあったものを触ったり、なめたりしても害はありません。 以下に効能を比較・説明しております。

 

上記のようにオゾンによる除菌・消臭効果については、これまでインフルエンザウイルスや、SARS、ノロウイルスへの効果は確認されているものの、残念ながら新型コロナウイルスへの不活化効果の有無は現時点では確認されておりません。(令和2年4月現在)
日本医療・オゾン環境学会が、令和2年2月14日付で学会員向けに日本医療・環境オゾン学会「新型コロナウイルスに対するオゾン水の期待される効果を発表しています。
但し、新型コロナウイルスに対しても強い効果があるという論文も発表されています。【出展:タイメディカルニュース(英語)

先日5/15に奈良県立医科大学が「オゾンガスによるコロナウイルス無害化を確認」と発表しました。
【参考:オゾンガスで新型コロナを無害化確認 奈良県医大、世界初】

以前のSARSと今回の新型コロナウイルスは、構造がほぼ同じであり、新型コロナウイルスもエンベロープというタンパク質の膜を持つウイルスであるため、オゾンやアルコールで不活性化できると考えられます。しかしながら、先にも述べた通り、高濃度のオゾンは人体に有害であるため、その濃度管理が重要となります。

そこで、最近ではオゾン濃度を低めにして、会議室や保育園などの人の密集現場でも空気清浄機のように使える機器も発売されています。
オースリークリア3 ¥59,800 ➩ 詳しくはこちら
AIR FINO VS-50S ¥198,000 ➩ 詳しくはこちら
違いは、オースリークリア3は待機時間を繰り返すサイクル運転のに対し、AIR FINO VS-50Sは人感センサーによりオゾン濃度を自動調整します(日本オゾン協会認定)。

しかしながら、現在これらの機器を使用しているからと言って、飲食店などでの3密環境での通常営業が認められる訳ではありませんのでご注意ください


弊社で使用している機器は、オゾフレッシュG500(エース産業株式会社)とオゾンクラスター1400(オゾンマート社)という機器を使用しています。ホテルや旅館でのチェックアウト後の清掃業務の一環として広く使用されている機器です。

弊社では、オゾン発生器による除菌・消臭作業のみのご依頼も承っております。民泊業を営む方や飲食店における定期清掃の一環として、ご利用ください。100㎡以下なら¥5,000でお受けします。(臭気測定機器での点検作業含む)

AIR FINO VS-50Sの販売も行っております。現在、保育園や医療機関では補助金の給付を受けられるようです。飲食店においても補助金10万円まで設備投資費として支給されています。それに、コロナウイルスが終息しても、空気清浄機として、インフルエンザ対策としても使用できますので、是非ご検討ください。