アスペルガー症候群 診断と克服方法

「ゴミ屋敷」のページでお話しした、「アスペルガー症候群」についてもう少し詳しくお話しします。

現在「発達障害」は、「ADHD(注意欠如多動性障害)」「LD(学習障害)」と「ASD(自閉症スペクトラム)の3種類に分類されており、「アスペルガー症候群」は、3つ目のASDに分類されています。かつては、ASDの細目とされていましたが、今では、「アスペルガー症候群」は「ASD(自閉症スペクトラム)と呼ばれています。「アスペルガー症候群」は、広義の「自閉症」という扱いです。発達障害の方の多くが、脳機能障害を有しており、脳の前頭葉が通常の人より委縮しているために、セロトニン機能が十分機能を果たしていないことが原因とされています。残念ながら、現在の医療での治療方法はありません。

文科省の2012年の調査では、「発達障害児」の割合は、6.5%と公表されています。そのうちアスペルガー症候群については、2012年の米国疾病予防管理センターの調査によると1.5%、韓国における2013年の調査では、2.64%と公表されています。日本のアスペルガー症候群の割合は、公式な数値はわかりませんが、2~2.5%と言われています。また、真性でなく「隠れアスペルガー症候群」と言われる方も30~50人に一人の割合で存在していると言われています。90%は、遺伝の可能性があります。
また、親が片付け下手だと子供にも影響を与えます。つまり、幼少期から、汚い部屋・モノが散らかった部屋で生活することが普通のことだと思って育つと、大人になってからも汚部屋・ゴミ屋敷が当たり前だと思ってしまします。生育暦が重要なのです。


症状・特徴としては、以下の特徴があります。
・一度に2つ以上のことを同時にできない
・他人に対して緊張する
・人の言葉の裏を読めない
・ちょっとしたことでパニックを起こしてします。

これらは、ある程度大人になってから明らかになってきます。思い当たる方は次のチェック表で確認してみてください。


いかがでしたか? これは、あくまでも簡易な診断で正確なものではありません。実は私は、8項目に該当しました。隠れアスペルガー症候群の可能性がありますが、今のところ、日常生活に支障をきたしたり、生きにくいと感じたことはありません。11項目以上該当し、日常生活で何かと支障をきたしているようなら、専門家の診断と相談をお勧めします。アスペルガー症候群は、実際、知的障害でもなく多少人とのコミュニケーション能力に多少欠けているということなので、うまく付き合えば克服は可能です

また、発達障害の一種でありますので、幼少期からある程度徴候が現れることがあります。自分のお子様が心配な親御さんは、次のホームページをご参照に診断してみてください。
「アスペルガー症候群(AS)とは?症状と年齢別の特徴を詳しく解説します」
専門機関や相談先などを紹介しているホームページとして
「発達障害のある小中高生向け 放課後等デイサービス」をご活用ください。


治療方法はありませんが、克服方法はあります
まず、先述しましたがアスペルガー症候群はセロトニン機能の欠如が一因となっていますので、食事療法などの科学的アプローチで克服を目指します。 具体的には、
規則正しい生活を送る(時間通りに起きて、日の光を浴びましょう)
ローカーボ食をとる(糖質摂取を控え、たんぱく質・脂質を豊富に摂取する)
短期記憶力を鍛える(メモを取るなどして、自分が今何をしている、これから何をするを確認)
ウォーキングなどの軽い運動で運動興奮を得る(基礎代謝を上げる)
パソコンなどの強い光を避けて早めの就寝(ストレスの元を極力減らす)
さらに、アスペルガー症候群の特徴であり短所をうまく長所に変えることができます
・空気を読んで臨機応変に動けない ⇒ 決められたルールを守る
・興味を持ったことであれば、周囲も気にせず長時間続ける ⇒ 小さな作業でもコツコツ続けられる
・独創性に欠ける ⇒ 模倣が得意
決して、自分を卑下したり、劣等感を持たないでください。自分のお子さんがアスペルガー症候群でも、決して気を落とすことなく、きつく叱ったりしないでください。
本来の特徴である、「視覚的による記憶力がよい」「数字に強い」といった長所をより引きのばしていけば良いのです。
言葉による注意よりも、ビデオなどの映像で正しいあるべき姿を伝えます。自分で考えるより、模倣の方が得意ですので、映像で手本を示してあげます。そして、予想外のことに対しては対応できませんが、規則性・規範性を好みますので、自分なりのルールを作って、いつも目に入るところに掲示して、守るようにします。これだけで、日常生活においては支障をきたしたり、他人に迷惑をかけるようなこともなくなります。


職業としても、向き・不向きがあります。上記のような特徴を生かして、
経理・財務
法務・情報管理
プログラマー・テスター
コールセンター
テクニカルサポート
電化製品等 販売員
CADオペレーター
などが向いている職業になります。他人と接する機会の多い「コールセンター」「電化製品等販売員」は意外と思われるかもしれませんが、しっかりとマニュアル化されていて、かつ自分の興味やこだわりのある分野・製品であれば知識も豊富でよくマッチングするケースもあります。 視覚的な「情報処理が得意なタイプ」「記憶力に優れたタイプ」であれば、CADオペレーターや画像・映像加工の仕事は適任です。


この記事を書くにあたり、吉濱ツトムさんの著書やホームページがとても参考になりました。

吉濱ツトム氏は、幼少期より「自閉症」「アスペルガー」の症状に悩まされたものの、自ら発達障害の知識の習得と改善方法の研究に取り組み、症状を半減させました。現在カウンセラー活動を通じて各方面からの相談を受けています。 不安やお悩みのある方は、是非吉濱さんの著書を読んだり、ホームページをご覧になってみてください。

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